東日本大震災からの復興の取組み

2011年3月

・当時所属していた東北公益文科大学の研究室で地震に遭う。ゼミ生の安否確認の後、仙台の自宅へ。翌日から、仙台市沿岸部で泥かきを開始。

・そのまま仙台に留まり、当時所属していた東北公益文科大学の安否確認作業に1週間従事した。

・山形県庄内地方において、遠地避難者への情報提供プロジェクトを立ち上げた。以降、仙台と庄内の往来を続け、遠地避難者の対応のあり方について検討を続けた。

2011年4月〜2012年3月

・日本デザイン学会第58回春季研究発表大会のオーガナイズドセッションA「デザインから考える –東日本大震災の現状と課題- 」に登壇し、都市スケールでの復興の方向性について話題提供した。

・日本都市計画学会防災・復興問題研究特別委員会復興まちづくり部会委員に就任。同部会が中心となり、2011年9月に「きたかみ震災復興ステーション」を岩手県北上市に開設した。

・日本建築学会大会において、『震災復興期におけるまちづくり会社や復興組合の運営方法の検討』を発表した。

・2011年9月、国内の研究者とともに大船渡市の仮設住宅の調査を実施し、『仮設住宅調査レポート』としてまとめた。

・発災当初から撮り溜めた数千枚の写真を「3.11オモイデアーカイブ」プロジェクトに提供し、『3.11キヲクのキロク 〜市民が撮った3.11大震災 記憶の記録〜』に寄稿した。

2012年4月〜2013年3月

・日本デザイン学会第59回春季研究発表大会のオーガナイズドセッションA「つなぐ 環境デザインがわかる」に登壇し、震災復興過程において期待されるデザインのあり方について話題提供した。

・被災地での経験に基づき、山形県遊佐町「吹浦地区防災センター」のプレデザインの策定に関与した。当時所属していた仙台高専の学生たちもワークショップの運営に携わった。

・相馬市北飯渕仮設住宅団地において、当時所属していた仙台高専の学生たちとともにボランティア活動を実施した。

・登米市中田町町区自主防災互助会の依頼により、防災マップを作成した。また、講演会や避難訓練などを共同で実施した。

・長岡技術科学大学において、「都市計画的アプローチによる 東日本大震災の被災パターンごとの課題抽出 」と題した招待講演を行った。

2013年4月〜2014年3月

・いわき地域環境科学会の招聘により、「震災復興のまちづくり 〜復興自治の社会システムを生み出す〜」と題した講演を行った。

・津波で甚大な被害が発生した相馬市磯部地区において、明治時代から伝わる盆踊りの再生を支援した。

・被災地での経験に基づき、山形県遊佐町において津波避難誘導サインの意匠設計・構造設計を担当した。

2014年4月〜2015年3月

・名取市が建立する東日本大震災慰霊碑の審査員を務めた。

・当時在籍していた仙台高専の学生たちによる「明日へ進もう!ここからプロジェクト」による名取市東日本大震災慰霊碑周辺の緑化活動を支援した。

・全国まちづくり会議2014 in 北上(日本都市計画家協会主催)のフォーラム「復興まちづくりを考える」において、コーディネータを務めた。

・国連防災世界会議パブリックフォーラム「まちづくり情報誌「038プレス」の挑戦 」において、コーディネータを務めた。フォーラムでは、東六番丁小学校学区(仙台市青葉区)において、2004〜2005年度に小地沢の支援により「東六地区個性ある地域づくり計画」の策定を行ったことをきっかけに、地域内での強固な連携が生まれ、震災直後には1,800人の帰宅困難者への適切な対応が実現したことが報告された。

・名取市東日本大震災慰霊碑前において、震災4年目の3月11日に学生たちとともに花苗を配布した。花苗の栽培は、植松入生仮設住宅団地の住民とともに実施した。

2015年4月〜2016年3月

・名取市と西松建設が取り組む「西松建設まちづくり基金事業」において、「名取のまちづくりプロジェクトの作り方講座」の連続講座を担当した。

2016年4月〜2017年3月

・熊本地震の発災を受け、熊本県庁との協働により、すべての仮設住宅団地の集会所の活用実態を調査を実施した。

・ISATE2016(第10回国際工学教育研究集会)のツアーにおいて、名取市沿岸部での学生たちの取組みについてポスターによるプレゼンテーションを行った。

2017年4月〜2018年3月

・前年に引き続き、熊本地震の被災地における仮設住宅団地の集会所の支援に当たった。集会所の効果的な活用に向けては、東日本大震災の仮設住宅団地集会所の活用事例を収集し、その知見を仮設住宅団地の自治会や支援団体に教授した。

2018年4月〜2019年3月

・2016年から名取市都市計画基本方針策定検討委員会において委員長を務め、名取市都市計画マスタープランを策定した。プランでは、沿岸部の復興エリアでの土地利用方針などを描いた。

・日本建築学会東北支部地方計画部会長として、シンポジウム「石巻からはじまる復興まちづくり」を企画し、コーディネータを務めた。

2019年4月〜2020年3月

・委員と務めた仙台市公民館運営審議会において、「仙台市市民センターの施設理念と運営方針」の見直しのあり方について答申を行い、「震災を踏まえた市民センターの役割と取組み」が刷新された。

2020年4月〜2021年3月

・日本建築学会東北支部「東日本大震災10周年シンポジウム 〜災害の記憶を継承するまちづくりをどのように進めるか〜」で、「都市計画のエッジでの記憶と経験の継承の取組み」と題した報告を行った。

・委員を務めている塩竈市社会教育委員の会議において、「塩竈市生涯学習プラン」の策定について協議し、防災学習の推進などについて協議中である。


この間、東日本大震災からの復興に関する多数の論文を執筆し、発表しています。詳細は、論文紹介のページをご覧ください。

→ 論文・研究発表 -THESIS-(2012-2018)
→ 論文・研究発表 -THESIS-(2019-)